マナケミア2 〜おちた学園と錬金術士たち〜 レビュー

プレイステーション2(PS2) マナケミア2 〜おちた学園と錬金術士たち〜レビュー・感想のページです。
マナケミア2 ~おちた学園と錬金術師たち~(通常版)
アマゾンで購入。
楽天市場でマナケミア2 〜おちた学園と錬金術士たち〜を検索。
公式サイト
発売日:2006年11月30日
対象年齢:A(全年齢対象)
評価:☆☆(星2.5個)
レビュー掲載日:2013年7月26日

【攻略サイトリンク】
マナケミア2 攻略
表裏一体 -ゲーム総合攻略サイト-

マナケミアシリーズの2作目であり、アトリエシリーズの10作目。
前作から数十年後のアルレビス学園が舞台。
本作は男性主人公のロゼ、女性主人公のウルリカのダブル主人公制になっています。
戦闘システムは一部名前と仕様が変わってますが、基本的に前作と同じ。
前作のキャラクターも数名登場しますが、前作とのシナリオの関連性は殆ど無いので、前作未プレイでも問題ありません

ストーリーは使えている家のお嬢様の付き添いとして半ば強制的に入学させられたロゼと
幼い頃に貰ったマナの卵を孵化させる方法を見つけるために入学したウルリカの学園卒業までの一年間が描かれます。
二人の主人公のシナリオをクリアすると双方の主人公達が合流してラストダンジョンに挑むエクストラシナリオが始まり、
これをクリアすれば無事に卒業式を迎えてエンディングになります。

内容は前作の終盤が重すぎた反動なのか、今回はとにかくギャグ重視。
キャラクターも馬鹿と変人ばかりなので、とにかく口を開けば馬鹿な会話しか行われないと言っていいほど。
特にウルリカ編はまともなメンバーがエナ一人のみなので、会話シーンのカオス度が酷い。
肝心の会話内容は面白いかどうかは人それぞれと言った所。
個人的には9割方すべっているようにしか見えませんでした。
しかし、子供を一週間袋詰めにして放置する、避難訓練と称してわざと軽装の生徒を雪山に放り込んで遭難させるなどの
非人道的行為もギャグとして片付けているのはさすがに引く。
後半は思い出したかのように多少シリアス要素が入りますが、唐突な上にすぐに終わるのでないのも同然のレベル。

なお、二人の主人公は基本的に敵対関係にあるので共に行動する場面は少なく、
シナリオの内容が共通になってしまう事は殆どありません。
ストーリーの本筋に関わっているのはウルリカの方で、ロゼはそれに巻き込まれただけと言った感じ。
(完全に無関係と言う訳ではありませんが。)

前作で存在感の薄さと役立たずぶりに定評のあったゼップルはアルレビス学園の校長に出世しましたが、
オープニングから前作以上のヘタレぶりを見せてくれます。校長がこの調子では本編終了後もアルレビス学園の未来は暗い。

細かい所ではバックログ機能が追加されたので、間違えて台詞を飛ばしてしまっても問題なくなりました。
前作と違い、キャラストーリーを完全無視してもバッドエンドにはならないのでご安心を。

音楽は今回も良い。さすがアトリエシリーズと言った所。
ただ、ギャグ重視の本作ではシリアスな曲が場違いに感じる事も。
特にエクストラシナリオのラスボス戦(ゼップルと同レベルのヘタレ。)で流れる歌はシリアスすぎて完全に場違い。

セーブ時間は早い。ロード時間は画面を切り替えた時の読み込み時間が前作より若干増加。

難易度は前作よりダウン。夜の敵も前作より弱い。
ロゼ編とウルリカ編ではウルリカの方が序盤は魔法使い系のキャラ2名のみで進めないといけない、
後半、ウルリカの一部のスキルが使用不能になると言ったハンデを抱えているので少し厳しいかも。
前作では序盤戦終了あたりでようやく使用可能になったサポートアクションも、今回は早い段階で使用可能。
(完全に全ての機能が解禁されるのは後半ですが。)
また、前作と違い、今回は調合場所がアトリエのみになり、
ダンジョンのセーブポイントで時間を進められるようになったので、無駄な時間浪費も少なくなりました。
本作では2周目以降に所持アイテムを引き継げるので、2周目以降はかなり楽ができます。

エンカウント方式は前作同様シンボルエンカウント。
今回は敵シンボルに触れた時に表示されるボタンを押せば先手を取れます。
弱い敵は先手を取れば戦闘にならずに倒せるのは前作と同じ。
ボタンが表示されている間にも他の敵シンボルは動いており、
戦闘後、数秒間は敵シンボルに触れても戦闘にならないというシステムはないので、下手すると無駄な連戦になってしまう事も。
なお、敵シンボルの動きは前作より素早くなっており、ジャンプまでするので自力での回避は難しい。
もっとも、敵シンボルを一定時間完全回避できるアイテムがあるので、それを使えば問題ありません。バザーを使えば量産も簡単。

難点は戦闘中の順番表記がカードからスフィアに変更されましたが、これが見辛い。
こういうのは無理に変えなくても良いのに。
今回はアイテムの採取の時にミニゲームを強制的にさせられますが、これはいらないでしょう。
特に採掘の記憶力ゲームは面倒。釣りも無駄に難易度が高い。

討伐系のアルバイトで出現するボスを倒せば大量のAPを入手できたのでAPには殆ど困らなかった前作と違い、
本作ではアルバイトのボスを倒してもあまりAPが入手できなくなったので、AP不足になりやすい。
能力やスキル習得のために必要なAPも前作より多めなのも困る。さすがに終盤は余りますが・・・

良くも悪くもギャグに走りすぎた作品。
このギャグだらけの会話シーンをどう思うかによって名作か駄作に別れると言って良いでしょう。
なお、通常版は5周目以降になるとゲームが完全に進行不能になる致命的なバグがあるので、
今プレイするなら必ずベスト版を購入しましょう。
【テレビゲームレビュー一覧】
ニンテンドースイッチゲームレビュー / Wii U・Wiiゲームレビュー
プレイステーション4・プレイステーション3ゲームレビュー / プレイステーション2ゲームレビュー
プレイステーションゲームレビュー / スーパーファミコンゲームレビュー / 携帯ゲームレビュー
その他機種ゲームレビュー / 挫折したゲーム