テイルズオブレジェンディア レビュー

プレイステーション2(PS2) テイルズオブレジェンディアレビュー・感想のページです。
テイルズ オブ レジェンディア PlayStation 2 the Best
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公式サイト(音量注意。)
発売日:2005年8月25日
対象年齢:全年齢対象
評価:☆☆
レビュー更新日:2013年5月1日

【攻略サイトリンク】
テイルズオブレジェンディア攻略DE.com
表裏一体

テイルズオブシリーズのマザーシップタイトルの7作目。
製作スタッフがいつものテイルズと違うチームが担当し、
キャラクターデザインをシリーズでお馴染みの藤島康介氏といのまたむつみ氏ではなく、中澤一登氏が担当した事でも話題となった作品。

ストーリーはセネルとシャーリィの兄妹が漂流の末に「遺跡船」と呼ばれる大陸の様な巨大な船にたどり着く。
そこでシャーリィの力を狙う者達によってシャーリィが連れ去られてしまった事から、セネルは巨大な陰謀に巻き込まれていく。

本作はメインシナリオ(本編)とパーティーメンバーに焦点を当てたキャラクタークエストの二つのシナリオが収録されており、非常にボリュームが多い。
メインシナリオは事実上、セネルとシャーリィのキャラクタークエストと言っても良い内容になっています。

内容はメインシナリオは微妙。
ヒロイン的存在のシャーリィが不安定なキャラクターとして描かれており、見ていて不快な場面が目立つ。
序盤のセネルもシャーリィの事以外はどうでも良いという奴なので印象が悪い。
本編はこの二人が中心となるので、どうしても良いシナリオとは思えなくなってしまう。

一方でキャラクタークエストは感動的な場面が多く、完成度は高い。
しかし、クロエ編はクロエの仇敵の扱いに納得できない。
本作最後のシナリオであるグリューネ編は内容自体は特に不満はありませんが、最後のシナリオと見ると消化不良気味。
なお、キャラクタークエストでもシャーリィの不快ぶりは健在。あるシナリオで上から目線の意見を言い始めますが何様だと。
また、本編で敵対し、叩きのめした敵キャラクターが、キャラクタークエストでは何事もなかったかのように登場し、
セネル達と普通に会話しているという不可解な場面が存在しています。

音楽は良い。
フェロモン・ボンバーズのミュージカルシーンはどんな感想を抱くにしろ、確実に印象に残ります。

セーブ、ロード時間は普通程度。
フィールドに出た時やフィールドで戦闘終了後に数秒止まるのが気になりますが。

難易度は序盤はそれほどでもないですが、徐々に高くなる・・・というか面倒になります。
こちらが攻撃を当てているのに普通に攻撃してくるなど、敵の行動がインチキ臭い。
後半、敵のHPが異様に高くなり、戦闘が長引いてしまうのもマイナス点。
ダンジョンも無駄に広く、エンカウント率も高いので苦痛。

難点は戦闘システムがテイルズとは思えないほど良くない事。
まず、技が異様に暴発しやすい。おかげで技が使い辛く、通常攻撃で攻撃した方が良いと言う状況に。
特にセネルの通常攻撃は速度が速く、非常に使いやすいので、掛け声の「ふっはっくらえ!」と合わせてネタ扱いされています。
セネルの投げ技も発想自体は良いものの、投げられる敵の制限がありすぎて使い辛い。
全ての敵を投げられる技もありますが、覚えるのがレベル99と遅すぎる。
演出も戦闘に定評のあるテイルズとは思えないくらい地味。
操作性も良くなく、味方のAIも馬鹿。おかげで戦闘の爽快感は低い。

舞台となる遺跡船が大陸一つ分と狭いのが災いし、キャラクタークエストでは本編でクリアしたダンジョンに何度も行く事になってしまう。
しかも、せっかく一番奥までたどり着いても大したイベントが起こらずに終わり、自力で入り口まで戻る・・・
というパターンを何度も繰り返す事になるので、ゲームとしては非常にだれやすい。
せっかく、キャラクタークエストのシナリオの出来は良いのに、この余計な仕様のせいでやめたくなる人が出てくるかもしれません。
せめてダンジョン脱出魔法などの脱出手段があれば少しはましになったでしょうけど、基本的にテイルズにそんなものはないので・・・

また、機動戦士ガンダムSEED DESTINYを見ていると本編中盤のシリアスなはずのシーンが笑わざるを得ないシーンになってしまうのが・・・
開発時期を考えると狙ったのではなく、偶然なのでしょうけど。

キャラクタークエストのシナリオと音楽は良いですが、ゲームとしては微妙なので、最終的な評価はいま一つ。
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