ライブ・ア・ライブ レビュー

Wii U バーチャルコンソール(VC) ライブ・ア・ライブレビュー・感想のページです。
ライブ ア ライブ
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公式サイト
配信日:2014年6月24日
対象年齢:B(12才以上対象)
コンテンツアイコン:セクシャル、暴力、犯罪、言葉・その他
評価:☆☆☆(星3.5個)
レビュー掲載日:2015年7月9日

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ライブアライブ 攻略 ダンジョンマップ付き
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RPG Data Library
THE STAR VIEW

1994年9月2日にスーパーファミコンで発売されたゲーム。
7つのシナリオ+αが収録されているオムニバスRPG。
各シナリオのメインキャラクターデザインを七人の漫画家達が手掛けているのも特徴。
しかし、その影響で版権関連がややこしくなり、移植やリメイクは困難だと思われていましたが、
20年以上の時を経てついにWii Uのバーチャルコンソールで配信される事になりました。

シナリオは7つ以上あるので、一つ一つのシナリオは短めです。
その分、密度は非常に濃く、隠し要素も豊富に存在します。
シナリオが短いため、タイムアタックがしやすいという利点もあります。

音楽は各シナリオの雰囲気に合っている曲が多く、非常に良いです。
サウンドテストがあるのもありがたい。

本作は戦闘後にHPが全回復するので敵の攻撃力が高めに設定されている事が多いです。
アイテムを売っている店も存在しないのでアイテムは全て現地調達するしかありません。
ちなみに、最終編に引き継げるのは各シナリオの主人公達が装備している物だけなので、
貴重品をうっかり装備し忘れていたという事にならない様に注意が必要です。

エンカウントはシナリオ事にランダム、シンボル、選択制のいずれかになります。
本作は逃走可能な敵からは100%逃走可能です。
ただし、アキラが主人公、またはパーティにいる場合は逃走がテレポートに変化し、
100%逃げられる事に変わりはありませんが、たまに全然違う場所に勝手にワープしてしまうのが困りもの。

様々な時代を生きる者達の生きざまが描いており、不思議な魅力がある作品です。
以下、各シナリオ事のレビューです。

原始編「接触」
原始人の少年ボゴは狩猟を許される年齢になり、親友のゴリと共に初めての狩りに挑んでいた。
無事に狩りを終えたその日の夜、ボゴは生贄にされそうになり逃げてきたクー族の少女べると出会う。
彼女に掟破りの恋をしてしまったボゴはべるを守るために戦う事を決意する。

まだ言葉が存在しない時代のため、登場人物のやり取りは吹き出しの絵文字やボディランゲージで行われます。
そのため、次にどうすればいいのかわからなくなる事もしばしば。
内容は終始コミカル。ほぼ力押しで進んでいくボゴ達の姿は見ていて痛快です。

難易度はいきなり強い敵が出現する事があるので、レベルが上がるまでは結構辛いです。
注意したいのがべるはシナリオの都合上、途中で離脱した後はラスボス戦まで帰ってこない事。
そのため、レベル上げと装備を整える作業はべるがさらわれるイベントが発生する前に終わらせておかないと
ラスボス戦でべるが完全に足手まといになってしまいます。
逆にるるのレベルを上げて「るーるー」を覚えているとラスボス戦が圧倒的に簡単になります。

幕末編「密命」
大名・尾手 院王に捕らわれた要人を救出するため、
忍びの集団・炎魔忍軍の忍者おぼろ丸が尾手城に忍び込む。
果たしておぼろ丸は奇怪な仕掛けが多数仕掛けられているこの城から無事に要人を助け出す事ができるのか?

ストーリー性は低いですが、やり込み要素が多数存在し、
城にいる全ての者を斬る100人斬り、逆に誰も斬らずにクリアする0人斬りというプレイが可能。
また、任務を放棄して城から抜け出し、抜け忍になる事も可能です。(ただしバッドエンド扱い。)

難易度は城の内部が非常に広く、敵も全体的に強いです。
場合によってはアクションゲームのように敵や仕掛けを回避しないといけないため、
全てのシナリオの中で特に難易度が高いです。

功夫編「伝承」
大志山に住む心山拳の使い手である老師。
日々、鍛錬に励む老師だったが、年老いた身である彼は
自分の命が尽きる前に心山拳を伝承するに相応しい若者を探すべく、下山を決意する。
やがて素質のある三人の若者、ユン、レイ、サモに出会い、老師は三人に稽古をつけ始める。
果たして、心山拳の伝承者に選ばれるのは誰になるのか・・・?

三人の弟子に稽古をつけていき、最終的に一番稽古を多くつけた人物が伝承者になります。
三人いるので、つい平等に稽古をつけたくなりますが、
最終的に一番稽古をつけたキャラクター以外はいなくなってしまうので、一人に集中して稽古をつけた方が良いです。
他のシナリオとは違い、最終編に登場するのは老師ではなく伝承者の方です。

難易度は苦戦する場面もありますが、本作の中では簡単な方です。

西部編「放浪」
5000ドルの賞金首であるガンマン、サンダウン・キッドは旅の途中、寂れた町サクセズタウンにたどり着く。
この町ではならず者の集団クレイジー・バンチが幅をきかせていた。
そんな中、町でサンダウンを付け狙う賞金稼ぎマッド・ドッグと再開し、二人の決闘が始まる。
二人の決闘を見た町の住人達は二人にクレイジー・バンチの討伐を依頼する。
二人は一時休戦し、町の住人達と共にクレイジー・バンチに挑むための準備を開始する。

鐘が8回鳴る前に町の住人達と共に罠を仕掛け、できるかぎり敵の数を減らしてから
クレイジー・バンチに挑む・・・という流れのシナリオ。
うまくいけばリーダー以外は全て罠だけで倒す事ができます。

難易度は適当に罠を仕掛けてもそれなりに数を減らせるのでそれほど難しくないと思います。
リーダーのななめ前にいると即死クラスの攻撃を仕掛けてくる点にだけ気を付ければ大丈夫のはず。

現代編「最強」
格闘家、高原日勝(たかはらまさる)が最強の座を目指し、
世界中の格闘家達を相手に戦うという非常にわかりやすいストーリー。
全体的にストリートファイター2を意識した演出になっており、対戦相手選択の画面の時点で完全にスト2です。
ストーリー性は少なく、会話シーンは対戦相手との戦闘前と後に軽い会話があるくらい。
エンディングでは「最強」を目指した後に何が待つのかというのを考えされられます。

相手の必殺技を受けると習得ができるシステムになっており、
対戦相手の必殺技を二種類共習得してから倒すのが基本的な流れです。
もっとも、森部生士から得られる二つの必殺技が優秀すぎて、他のは必要性が殆どないのですが・・・
なお、現代編で必殺技を習得していない場合、最終編でレベルを上げれば覚えられるのでご安心を。

難易度はレベル上げができず、回復手段も最初から覚えている気合ためのみなので、
必殺技が少ない最初の内はかなり厳しいです。
森部生士から得られるあびせ蹴りと通打を覚えれば後はそれほど難しくありません。
ラスボスは稀に攻撃を回避する事があるので運が悪いと負けますが。
ちなみに、ラスボス戦のみ負けてもコンティニューが可能です。その場面も完全にスト2です。

近未来編「流動」
孤児院「ちびっこハウス」に住む超能力を持つ少年アキラが住む街では
暴走族クルセイダーズによる人さらいが多発していた。
アキラとアキラの兄貴分である無法松はクルセイダーズに立ち向かう中、
クルセイダーズと繋がっている者達の大きな陰謀を知ることになる。

このシナリオのキャラクターデザインをしているのが炎の漫画家、島本和彦先生だからなのか
妙に馬鹿馬鹿しい展開や熱い場面が満載のシナリオです。

難易度はレベル上げが簡単にできますし、
後半に操作する事になるブリキ大王が非常に強いので、ラスボス戦もまず負ける事はないため易しい方です。

SF編「機心」
地球に向けて航行中の貨物輸送船コギトエルゴスム。
この宇宙船の中で一台の作業用ロボット「キューブ」が完成する。
そんな中、通信アンテナが原因不明の故障を起こし、
徐々にコギトエルゴスムの内部で不可解な出来事が起こり始める・・・

次々と起こる原因不明の事態によって悪化していく人間関係がキューブの視点で描かれます。
シナリオが進むにつれて雰囲気が不気味になっていき、BGMも基本的に流れず、いざ流れると恐怖を煽る曲だったり、
さらに途中で出現するようになるベヒーモス触れると即ゲームオーバーと
全体的に怖い雰囲気や仕掛けが多いシナリオです。

難易度は宇宙船の中が広いので迷いやすく、どこへ行けばいいのかわからなくなる事も。
探索がメインなので必ず戦うのはラスボスのみです。ラスボスもそこまで強くありません。

中世編「魔王」
上記7つのシナリオをクリアするとプレイ可能になるシナリオ。

ルクレチア国で武術大会が行われていた。
優勝者には王女アリシアに求婚する権利が与えられるという。
オルステッドは見事に優勝を果たすがその夜、アリシアは復活した魔王にさらわれてしまう。
オルステッドは親友のストレイボウと共に魔王が住む魔王山を目指し、旅立つ。

内容はよくあるオーソドックスな展開です。
・・・魔王を倒すまでは。
オルステッドは数あるゲームの中でもトップクラスの不幸な主人公でしょう・・・

難易度は魔王戦とラスボス戦がかなり手こずります。
なお、クリアした後はセーブデータを別の場所にも取っておく事をお勧めします。

最終編
中世編クリア後にプレイ可能になる最終シナリオ。
オルステッドを主人公にした場合とそれ以外のキャラクターを主人公にした場合で展開が異なります。

オルステッドを主人公にした場合は中世編以外の7匹のラスボス達を操り、
主人公達を倒すのが目的のシナリオになります。
当然ながら、全員倒したとしても待っているのは悲しいエンディングのみです。

難易度はボス達が強いのでまず大丈夫だと思いますが、
主人公達を育てすぎていると苦戦するかもしれません。

それ以外の主人公の場合は突如、中世の時代に飛ばされてきた主人公達が力を合わせて
魔王に挑むというシナリオになります。
最初に七人の主人公達の中から一人を選び、他の主人公達と合流し、
各地のダンジョンを回って装備を整えて、魔王に挑むのが基本的な流れです。
なお、行動によってエンディングが変化します。

難易度は最後だけあって敵が強いです。所々で登場するボス達は非常に手強い奴等ばかり。
各主人公の最強武器があるダンジョンも見つけにくいものがあって、自力で探すのは難しい。
反面、ラスボスは準備さえちゃんと整えておけばあまり強くなかったりしますが・・・
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