街〜運命の交差点〜 レビュー

プレイステーション(PS1) 街〜運命の交差点〜レビュー・感想のページです。
PS one Books 街~運命の交差点~ サウンドノベル・エボリューション3
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発売日:1999年1月28日
評価:☆☆☆
レビュー掲載日:2009年12月29日

【攻略サイトリンク】
かまいたちの夜&街 攻略FILE

チュンソフト制作のサウンドノベルの3作目。
前2作と違い、実写のサウンドノベルになっています。

ストーリーは8人の主人公達が渋谷を舞台に物語を繰り広げていきます。
弟切草やかまいたちの夜とは違い、ホラー色は少ない。

音楽は隠しシナリオの花火で流れた曲が非常に良かった。
あと高峰隆士のシナリオで流れるサックスの曲・・・でいいのかな?あれも良い。

セーブ時間は早い。ロード時間は普通。

難易度はイージー、ノーマル、ハードの3種類から選べますが、
ハードじゃないと全てのエンディングが見れないのでハードでプレイした方がいいです。(一度選んだ難易度は変更できない。)
進めなくなっても必ず他の主人公の近くの時間帯から進めるようになっています。
一方、バッドエンドを全て見るのは自力では厳しい。

難点は、バッドエンド自体は面白いですが、数が非常に多いので探し回るのが苦痛な事。
隠しシナリオの青ムシ抄を出すのはかなり根気が必要。

様々な人物の数日間を体験できるのが面白いです。
実写だからと言ってプレイしないのは損。最後に8人(+2人)の主人公のストーリー紹介と感想。

オタク刑事走る!
雨宮桂馬(あめみや けいま)は自称ゲーマー刑事。
少年係の彼は今日も渋谷をパトロールしていた。
そんな時、オーロラビジョンに謎の爆破予告が映し出される。
そして、この日から雨宮の元に次々と爆破予告が送られてくる様になる。
はたして雨宮は犯人を捕まえる事ができるのか・・・?
内容は刑事ものの王道。可もなく不可もなくと言った感じ。雨宮のキャラが結構良かった。
しかし、バッドエンドの殆どが渋谷が爆発する内容なのはいかがな物か。

The wrong man 牛
牛尾政美(うしお まさみ)は半年前にヤクザの世界から足を洗った。
宝石店に勤める高峰綾(たかみね あや)にプロポーズをするために宝石店に向かうが、
そこでかつての舎弟だった孤島三次(こじま さんじ)が宝石強盗を働き、牛尾も共犯にされてしまう。
なんとか逃走に成功するが、そこで役者の馬部甚太郎(うまべ じんたろう)に間違えられ、芝居をする事になってしまう。
こうして、牛尾政美の奇妙な3日間が始まった・・・
全体的にコミカルな内容。誰も別人だと気づいてくれないのが逆に可哀想になってくる。

The wrong man 馬
馬部甚太郎(うまべ じんたろう)は売れない役者だったが今回、初めての大役が舞い込んでくる。
だが、気弱な彼はうまく演じる事ができずに悩んでいた。
そんな時、宝石強盗を働き逃走中の孤島三次に牛尾政美と間違われ、ヤクザの世界に踏み込む事に。
もし自分が牛尾ではない事を知られたら間違いなく殺されてしまう。
馬部は3日間ヤクザを演じきり、生き延びる事ができるのか・・・?
牛尾のシナリオ同様コミカルな内容。こちらは常に殺される可能性があるので、牛尾より可哀想。

やせるおもい
食べる事が大好きな女の子、細井美子(ほそい よしこ)は、今日もケーキ屋で大量のケーキを食べていた。
どんどん太っていく彼女を見かねた彼氏の高田洋一(たかだ よういち)は、
5日間で17キロやせなければ別れると言い出してしまう。
洋一と別れたくない美子はなんとかしてやせようとするのだが・・・
これも全体的にコミカルな内容。バッドエンドも笑える内容が多い。
空腹でどんどん余裕がなくなっていく美子が痛々しい。
彼女のシナリオで途中、なぜか宇宙人達が渋谷に襲来して、
美子が宇宙人達を偶然追い払うと言うとんでもない展開があるんですが、
もし追い払えなかった場合、他の主人公達が宇宙人に消されるという
バッドエンドになってしまうのはどうかなと思う。

七曜会
大学生、篠田正志(しのだ まさし)は大手企業に内定が決まっていた。
だがある日、日曜日と名乗る女性にかつて学生運動をしていた事をネタに、内定を取り消すと脅されてしまう。
仕方なく正志は彼女の条件である「七曜会」と言う謎の組織に入会する事になる。
七曜会はターゲットを様々な手段で脅し、1万円だけを奪い取ると言う謎の行動を行う組織だった。
はたして、七曜会の目的は・・・?
最初は中々面白かったんですが、ストーリーが進むたびにどんどんつまらなくなり、
最後のオチは「何じゃこりゃ?」と言った感じ。

迷える外人部隊
フランス外人部隊から脱走した高峰隆士(たかみね りゅうじ)は3年ぶりに日本へ帰ってきた。
長い間、戦場で生きてきた彼は平和な日本の雰囲気に馴染めず悩む。
家族、かつての友人、恋人にもギャップを感じ、孤独感を味わう彼はどこへ向かうのか?
全体的に暗い内容。全てに馴染めず孤独にさ迷う雰囲気が哀愁を誘う。
ラストも悲しい。でも個人的には一番好きなストーリー。
隠しシナリオの花火を見るとさらになける。

シュレディンガーの手
市川文靖(いちかわ ふみやす)はテレビドラマのプロットライターとして成功していた。
しかし、その成功した作品は彼ではなく、自分が寝ている間に「誰か」が書いた作品だった。
そのあまりにも低レベルな作品にガマンならない市川は「誰か」の正体を突き止め、
自分の手で最高の作品を書こうとするのだが・・・
これも全体的に暗い内容ですが、高峰隆士のシナリオとは違い、ホラーな雰囲気。
バッドエンドも精神崩壊や殺人を犯してしまうなど陰湿な内容が多く、
ラストの後味の悪さも本作のシナリオの中でトップクラス。
ラストが似ているため、高峰隆士と同じ扱いをする人がいますが、
こちらは自ら破滅への道を進んでいくため、全然違うと思う。

で・き・ちゃっ・た
学園のアイドル、飛沢陽平(とびさわ ようへい)は今日も女の子達の憧れの的だ。
そんなある日、かつて一晩だけ過ごした女の子、倉科亜美(くらしな あみ)に呼び出され、
彼女から陽平の子供ができたと言われてしまう。
さらに、昔付き合っていた片瀬ユキ(かたせ ユキ)が陽平の子供を連れて上京し、
現在付き合っている秋葉美奈子(あきば みなこ)との結婚話もどんどん進んでしまう。
はたして陽平はこの人生最大のピンチを乗り切ることができるのか?
多数の女の子と付き合っていると、こんなに苦労してしまうと言う事を教えてくれるストーリー。
よく主人公もあそこまで嘘がつけるもんだ。
でも、主人公が必死に赤ん坊の世話をする場面は良かった。

花火
高峰厚士(たかみね あつし)はここ数日、息子の隆士の夢を見ていた。
ある日、3年ぶりに隆士が帰ってくるが、厚士はうまく接することができず、
心にもない言葉で隆士を怒らせてしまい、暴行されてしまう。
そして、入院した病院で厚士はある事を思いつく。
非常に短いですが、泣けるシナリオ。流れる曲がまた涙を誘う。

青ムシ抄
青ムシこと青井則生(あおい のりお)の奇怪な5日間を描いたシナリオ。
このシナリオだけ実写ではなくアニメ絵で描かれています。
多くのアニメのパロディが混ざった勢いのみのシナリオ。
文章が軽いので実感沸きませんが、最後は悲惨。(殆ど自業自得ですが。)
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