ナルキッソス レビュー
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評価:☆☆☆☆
レビュー掲載日:2007年5月24日
(レビュー更新日:2016年5月7日)
「死」を間近に迎えた者達がどのような結末を迎えるのかが描かれるノベルゲーム。
本シリーズの舞台は末期患者が入院している病院のホスピス「7階」
そこには生きている間に入院、仮退院は何回あるか、
逃げたい時はどの駅に向かうのが良いか、家族に負担をかけない死に方などの入院患者しか知らない「ルール」があり、
その7階に来てしまった者達がどうやって生きるのか、そしてどんな最後を迎えるのかが描かれます。
ストーリーは主人公の青年は自動車の運転免許を習得した日の翌日に胸の痛みを感じ、病院を受診する。
そのまま循環器系の病により入院し、やがて自分の命が残り僅かだと知らされ、7階へ病室が移る事になる。
そこで同じ7階の入院患者のセツミと出会い、二人で会話ともつかぬやり取りをする日々を送っていた。
入院からしばらく経ったある日、主人公はお見舞いに来た父親の車のキー見て衝動的に手に取り、
わずかな薬と現金を持ち、セツミと一緒に病院から抜け出した。
当初は行くあてもなく運転するだけだったが、やがてナルキッソス(水仙)が咲き誇ることで有名だと言う淡路島へ向かう事になる。
内容は当然ですが暗いです。エンディングもハッピーエンドではありません。
しかし、ただ暗いだけではなく、何かが心に残るシナリオでした。
音楽は暗い曲が多いですが良いです。
過去のねこねこソフトの作品で使用された曲も幾つか収録されています。
難易度・・・と言うか、このシリーズは選択肢がないので読み続ければ必ずエンディングにたどり着けます。
死を間近に迎えた時、人はどこで、どうやって最後を迎えるのか、そんな事を考えさせられる作品です。
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