龍が如く6 命の詩。 レビュー

プレイステーション4(PS4) 龍が如く6 命の詩。レビュー・感想のページです。
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公式サイト
発売日:2016年12月8日
対象年齢:D(17才以上対象)
コンテンツアイコン:セクシャル、暴力、ギャンブル、犯罪
評価:☆(星1.5個)
レビュー掲載日:2018年4月1日

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龍が如くシリーズのナンバリングタイトルの7作目。
本作では新エンジン「ドラゴンエンジン」で制作され、町の移動や戦闘への移行が全てシームレスが描かれるようになりました。
キャッチコピーの「桐生一馬伝説、最終章」の通り、本作は今まで主人公を務めてきた桐生一馬の物語に一区切りがつけられるため、
主人公もナンバリングタイトルでは龍が如く3以来久々に桐生一馬のみとなっています。
本作の舞台となる街はお馴染みの東京・神室町と初登場の広島・尾道仁涯町の二都市。

ストーリーは2012年、東城会と近江連合の日本五大都市を巻き込んだ一大抗争は終結した。
桐生はこの抗争を起こした責任を取るために、自ら警察に逮捕され、刑務所に入る。
一方で桐生一馬の娘と告白し、芸能界を引退した遥は「元極道に育てられた娘」として日々、誹謗中傷を受ける事になり、
このままではヒマワリの他の子供達にも迷惑がかかると思い、姿を消してしまう。
それから4年後の2016年、刑期を終えてヒマワリに帰ってきた桐生は子供達から遥が失踪したことを知らされ、遥の行方を求めて神室町へ向かう。
そこで友人の伊達から、遥が神室町で自分の子供である「澤村ハルト」を庇ってひき逃げ事故に遭い昏睡状態だという事と失踪中に遥が広島にいた事を知る。
桐生は真実を知るためにハルトと共に広島・尾道仁涯町に向かう。

内容ですが、広島の隠された秘密や広瀬一家のやり取りなどは良いです。ただ、問題の方が圧倒的に多い。
まずこれまでに登場したレギュラーメンバーの多くの出番が減少しています。
冴島は脱獄犯なので仕方ないのですが、真島や大吾すら序盤とエンディングにしか登場しません。おかげで桐生対真島のバトルはありません。
特に一作目から登場してきた情報屋のサイの花屋は一切登場しない所か、誰もサイの花屋の名前を出さないのもおかしい。
反面、近年出番が減少していた伊達と前作まで主人公の一人だった秋山の出番は多いです。
ラスボスも明らかに人選を間違えています。外道を極めた性格だけはすごいですが、それだけです。強さもラスボスの前に戦う奴の方が強い始末。

肝心の桐生と遥ですが、まず遥の行動は迂闊すぎるとしか言い様がありません。(遥の父親もですが。)
桐生もハルトを連れている時の行動がまずいものが多い。下手したらハルトが死ぬレベル。
序盤、秋山とハルトの事で口論になるシーンもおかしい。秋山本人も言っている通り、完全に殴られ損。
そして桐生の最後の決断はこれまでの出来事を考えると無理もないかもしれませんが、逆に言うと今までの事を全て否定したとも取れるので複雑な所。
正直、桐生一馬という人間は何のためにここまで生きてきたんだ・・・と思ってしまう。

本作はサブイベントもフルボイスになっていますが、
本編のイベントだけでも長めなので、サブイベントまでフルボイスする必要はなかったと思います。
このフルボイス化のせいで制作がかなり大変だった様ですし・・・

音楽はまあまあ。山下達郎さんの楽曲は良いのですが、流すタイミングを間違えている所が多くて台無しになっています。

セーブ時間は早い。本作ではオートセーブに対応していますがとっつきにくい。
ロード時間は通常はほぼありませんが、シームレスになった街を読み込むためかイベントやミニゲーム後の読み込みはかなり長い時があります。

難易度はイージーでも敵の反応が中々良いので手こずります。
単純に桐生が弱くなり、攻撃スピードも遅く、壁際で敵を投げると腕からすっぽ抜けてダメージを与えられません。
ヒートアクションの数も少なくなったので、アルティメットヒートモードにならないと強力な攻撃が出しにくくなったのも弱体化の原因の一つ。
本作ではアイテムボックスが廃止されたため、持てるアイテムの数は無制限になりましたが、一種類のアイテムの持てる数には制限があります。
特に回復アイテムは一種類の持てる数が少ない上に値段が高騰しているため、無駄遣いはできません。

本作ではシームレス化した事により、雑魚敵とエンカウントしても普通に逃げる事が可能です。
ただ、かなり長距離を逃げないといけないので倒した方が早いです。

難点はまず移動の操作が悪化しており、ステックを倒すだけでは歩きしかしなくなり、
走るには×ボタンを押しっぱなしにしないといけなくなりました。
しかもこれが過去作のダッシュと同じ仕様で一定時間走り続けるとバテて止まってしまいます。なぜこんな仕様にしたのか理解に苦しむ。
おまけに酒に酔っていると移動中にふらつく様になりました。ここはリアルにしなくて良いです。
第三章で発生するハルトあやしもコントローラの反応が地味に悪くて困る。やるのが第三章の一部だけなのがせめてもの救いか。

本作では筋肉、俊敏、根性、技巧、魅力の五種類の経験値を消費して能力強化や特殊技能習得をしていくのですが、
なぜか多く使用する事になる技巧だけ異様に入手しにくいです。設定ミスしているのではと思ってしまうほど。
神室町も工事をしているという理由でマップの北側とチャンピョン街に出入りできなかったり、
武器を購入する事ができなくなり、敵から奪った物を使用するしかなくなったりと、過去作より劣っている部分が多すぎます。

システム面は劣化し、シナリオに関しては悪いというか悲しすぎる。
「桐生一馬伝説、最終章」という重要な作品がどうしてこうなってしまったのか・・・ただただ悲しい。

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