ファンタシースター コンプリートコレクション レビュー

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SEGA AGES 2500シリーズ Vol.32 ファンタシースター コンプリートコレクション
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配信日:2012年12月19日
対象年齢:A(全年齢対象)
評価:☆☆(星2.5個)
レビュー掲載日:2013年4月20日

【攻略サイトリンク】
初代ファンタシースター攻略メモ
NAKの部屋
ポケットゲーマー

2008年3月27日にプレイステーション2で発売されたゲーム。
セガを代表するRPG「ファンタシースター」「ファンタシースター2 還らざる時の終わりに」「時の継承者 ファンタシースター3」
「ファンタシースター 千年紀の終りに」の初期4部作と「ファンタシースター2 テキストアドベンチャー」
さらに隠し要素として「ファンタシースターアドベンチャー」「ファンタシースター外伝」を収録した作品。
初期4部作は移動速度の高速化、難易度設定(エンカウント率、戦闘で得られる経験値とお金の数値に影響。)が可能になっており、
その他にもプレイを快適にする機能が追加され、よりプレイしやすくなっています。

セーブ、ロード時間は早い。
なお、システムデータをセーブしないと各作品のセーブデータが記録されないので要注意。
私はこの仕様に気が付かなかったため、初日のプレイ時間が全て無駄になってしまいました。
それにしても、システムデータをセーブする時のカーソルの初期位置が「いいえ」なのが地味に不便。

収録作品は良くも悪くも昔のゲームなので今プレイすると厳しい部分が目立ちます。
以下、各作品のレビューを掲載。(初期4部作は難易度は全てベリーイージーでプレイ。)

ファンタシースター
発売日:1987年12月20日
評価:☆☆(星2.5個)

ファンタシースターシリーズの記念すべき1作目。
SFとファンタジーを融合させた世界観が特徴。

ストーリーは国王ラシークが収めるアルゴル太陽系第一惑星パルマではラシークに関する不穏な噂が流れていた。
ラシークが永遠の命と引き換えにアルゴル太陽系を邪教の者に売り渡してしまったと。
真相を確かめるため、ラシークを探っていた青年ネロだったが、その途中で命を落としてしまう。
ネロの妹であるアリサは兄の意志を継ぎ、アルゴルを平和な星に戻すために旅立つ。

内容は王道より。イベント中の会話が少ないので特に語る事が見つからない。

音楽は中々良い。

難易度は最初はアリサが弱いので雑魚一匹倒すのにも苦労します。
本作のダンジョンは3Dダンジョンであり、マッピング機能もないので非常に迷いやすい。
次にどこへ行けばいいのか分かりにくいのも困る。
また、一部の場所で詰まって先に進めなくなってしまう事があるので注意が必要。事前に確認しておいた方が良いでしょう。

エンカウント率は中々出てこない時もあれば一歩歩いただけで出てくるなどかなり不安定。
この手のお約束として急いでいる時や探し物を探している時に限ってエンカウント率が急激に高くなる。

難点はアイテムやマジック、装備に関する説明がない事。
アイテムとマジックの効果や装備品を入手しても誰が装備できるのか分からないので不便すぎる。
古いゲームなので仕方ないのかもしれませんが・・・
また、一部の敵のアニメーションが妙に長く、戦闘のテンポが悪い。
敵の方がこちらより早く攻撃してくる事が多いので面倒。

システム面で不便な点が多く、昔のゲームだという事を感じさせる作品。

ファンタシースター2 還らざる時の終わりに
発売日:1989年3月21日

ファンタシースターシリーズの2作目。
前作からグラフィックが大幅に進化し、3Dダンジョンもなくなりました。

ストーリーは前作から1000年後、
かつて砂漠の星だったモタビア星は巨大コンピューター「マザーブレイン」によって緑豊かな星へと生まれ変わっていた。
マザーブレインによって平和が日々が続いていたモタビアだったが、数年前からバイオモンスターが発生し、人々を襲い始める。
バイオモンスター発生の原因を調べるため、モタビア総督はモタビア州政府のエージェントである主人公に
バイオシステムのシステムレコーダー回収任務を依頼する。

内容は暗い。旅立ってから最初の救われないイベントはまだ序の口で、中盤のあるキャラクターの死亡シーンで最高潮に達する。
ただ、基本的にイベント中は会話も少なく、淡々と進むので物足りない。

音楽は印象に残りませんでした。

難易度は非常に高い。
全体的に敵が強く、最初の町のフィールド周辺でいきなりマヒ状態にしてくる敵がいるほど。
ダンジョンの難易度も非常に高く、最初のダンジョンから複雑な構成になっており、かなり辛い。
さらに背景が邪魔して通路が見えにくいという嫌なおまけ付き。

エンカウント率はかなり高い。ベリーイージーでこの高さとなると・・・

難点は今回もアイテムやテクニック(魔法)、装備に関する説明がない事。
今回は自分の命と引き換えに味方のHPを回復するテクニックがあるので、
効果を知らずに使用した場合、状況によっては最悪の事態に陥る。

ストーリーは良いですが、異常なほど複雑なダンジョン、壊滅的な戦闘バランスのせいでプレイしていて苦痛の方が強い。
結局、ラストダンジョンに出てくるこちらを洗脳してまともに動けなくしてくるボスで挫折。
防御を固めて回復をこまめにすれば苦戦しないらしいですが、そもそもまともに行動できないのにどうしろと・・・

時の継承者 ファンタシースター3
発売日:1990年4月21日
評価:☆☆

ファンタシースターシリーズの3作目。
結婚相手によってシナリオが変化するのが最大の特徴。
なお、結婚といえばドラゴンクエスト5が有名ですが、本作の方が先です。

ストーリーはリーク国の王子ケインと婚約者マーリナとの結婚式の最中、
ライア一族と名乗るモンスターがマーリナを連れ去ってしまう。
激怒したケインは軍隊を使ってライア一族を滅ぼそうとするが、その身勝手な行動を咎められ、地下牢に入れられてしまう。
その後、リナと名乗る女性に助けられたケインはマーリナを救うために旅立つ。

三世代に渡る壮大な物語・・・のはずですが、相変わらずイベントでの会話シーンが少ないので盛り上がりにかける。
結婚も各章の最後にいきなり選択を迫られるので唐突にもほどがある。

音楽は良い。
仲間が増える度にフィールド曲が変わるのが良い演出です。

難易度は仲間が少ない内はやや苦戦しますが、逆に仲間が揃えば苦戦する事は殆どありません。
中盤以降、敵から入手できる経験値が2ケタだと思ったら一気に数百まで増えたりと設定が安定していないのが気になる。

エンカウント率は普通程度。

難点はまたしてもアイテムやテクニック(魔法)、装備に関する説明がない事。
あと、毒(HPを確認できなくなり、回復も不能になる。)の状態異常をしてくる敵が多いのが地味にうっとおしい。

前作よりは(まだ不完全ですが)戦闘バランスも良くなり、遊びやすくなりましたが、
今度はシナリオが退化してしまい、いまいちな出来になってしまった作品。

ファンタシースター 千年紀の終りに
発売日:1993年12月17日
評価:☆☆(星2.5個)

ファンタシースターシリーズの4作目。

ストーリーはモダビア・アカデミーから仕事の依頼を受けた新米ハンターのルディと先輩ハンターのライラはアカデミーに向かう。
そこで起こった事件を追っていく内にルディ達は各地で悪事を行っている魔道師ジオに関わって行く事になる。

内容は王道より。イベントでは過去作より会話が増えたので臨場感が大幅に上がりました。
エンディングもこのシリーズでは珍しく、綺麗な終わり方になっています。

音楽はまあまあ。

難易度は一部、厳しい場面はありますが、全体的に過去の作品よりは易しくなっています。
今回はアイテムの効果の説明があり、店で装備を買う時に誰が装備できるのか分かるようになりました。
でも、装備品の能力まではわからないし、テクニックと特技の説明がないのは相変わらず。

最終作という事もあり、初期シリーズの中では一番プレイしやすいです。

ファンタシースター2 テキストアドベンチャー
発売日:1994年3月18日

「ファンタシースター2 還らざる時の終わりに」のパーティメンバー8人が主人公のアドベンチャーゲーム。

ストーリーは本編が始まる前のメンバー達の行動が描かれています。
内容はおかしい展開が存在しており、あまり良くない。ネイ編が少し良かった程度か。

音楽は印象に残ってません。

難易度はキャラクターにもよりますが、基本的に先へ進むためのフラグがわかりにくい事が多い。
行動範囲が広いキャラクターはどこへ行けばいいのかわかりにくいのも困る。

ファンタシースター2のファンディスクみたいな作品。
もっとも、内容が微妙なのでファンが喜ぶかどうかはわかりませんが・・・
結局、ユーシス編とネイ編しかプレイしてません。

ファンタシースターアドベンチャー
発売日:1992年3月13日
評価:☆

ゲームギアで発売されたアドベンチャーゲーム。

ストーリーはモタビア星パセオのエージェントである主人公の元に
友人のミラー博士から世紀の大発明をしたので見に来てくれとの手紙が届く。
主人公は休暇を利用してミラー博士の住むテゾリス星へ向かう。
ミラー博士の発明品「ちから・もりもりん」を見せてもらったのも束の間、
何者かによってミラー博士とちから・もりもりんが奪われてしまう。
博士を助け出すため、主人公の戦いが始まる。

内容は全く印象に残りませんでした。短いですし。
それより、ミラー博士の発明品「ちから・もりもりん」のネーミングセンスのなさが非常に印象に残る。

音楽も印象に残らず。

難易度はそれほど難しくありません。

「面白くない」の一言で全て片付けられる作品。
正直、何を思ってこの作品を制作したのかわかりません。

ファンタシースター外伝
発売日:1992年10月16日
評価:☆(星1.5個)

ゲームギアで発売されたシリーズの外伝作品。ジャンルはRPG。

ストーリーはアレクサンドのテドの村に住むアレックとミニナが山賊に捕まったアレックの父親を助けるために旅立つ所から始まる。
内容は薄すぎて印象に残ってません。

音楽は音質が微妙ですが曲自体は悪くありません。

難易度は最初は主人公二人が弱いので厳しい。
基本的に対処法はレベルを上げて強い装備を買うしかない。そうすれば楽になります。
後半の雑魚は相手にするだけ時間の無駄なので逃げた方が良いです。

エンカウント率はマップが狭いせいか非常に高い。一歩歩くだけで戦闘になる事も多い。

微妙・・・としか言いようがない作品。
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