絶体絶命都市4Plus -Summer Memories- レビュー

プレイステーション4(PS4) 絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-レビュー・感想のページです。
公式サイト
発売日:2018年11月22日
対象年齢:D(17才以上対象)
コンテンツアイコン:セクシャル、犯罪
評価:☆(星1.5個)
レビュー掲載日:2019年7月30日

【攻略サイトリンク】
絶体絶命都市4 Plus 攻略まとめWiki
生臭坊主のゲームメモ

絶体絶命都市シリーズの4作目。
2011年に発売中止された絶体絶命都市4がアイレムから独立したスタッフが設立したグランゼーラによって開発が再開されたという経緯があります。
基本システムは前作までとほぼ同じですが、アクションアドベンチャーだった過去シリーズと違ってアクション制は薄くなり、
災害した街を体験するゲームと言った感じの作品にになっています。

ストーリーは201X年の夏、バスで川瀬県ひすい市にやって来た主人公(男女選択可能。)は巨大地震に巻き込まれてしまう。
横転したバスから脱出した主人公は帰る方法を探すため、街を探索していく内に様々な人々と出来事に遭遇していく。

内容は3日目まではまあ良いのですが、4日目以降は気分の悪くなる展開になっていきます。
とにかく善人は損だけをして報われず(死んでしまう人物もいる。)、悪人はとことん調子に乗って罪を問われないというあんまりな内容。
これはシリーズお馴染みの比嘉夏海も同じで、彼女のエピソードはあまりに酷い結末を迎えてしまいます。
主人公(プレイヤー)も必ず悪事をしないと先に進めないと言うさらに嫌な仕様になっており、とにかく酷い。
フリーダムすぎる選択肢は健在ですが、残念ながらフォローになってません。むしろ、逆効果の場面もあるほど。
そのせいで、最終的に主人公に感情移入したくなくなります。

最後の6日目は空港ルートか副都心ルートに分かれており、
空港ルートは被災地で人身売買を企む犯罪組織から逃げ出すのが目的になりますが、脱出までの道のりがツッコミ所満載。
副都心ルートは避難所でなぜだか知らない内に市庁を襲撃する市民達のリーダーにされてしまい、滅茶苦茶な結末を迎えます。
どちらのルートも無茶苦茶すぎてギャグなのか何なのか自分でもわからなくなります。何このシナリオ。

後日談はエンディングから数か月後に主人公が再びひすい市を訪れ、復興が進む街や登場人物のその後の様子が語られます。
全てではありませんが本編で良い扱いを受けていなかった人物が救われたり、
調子に乗り過ぎていた悪人をプレイヤーがボコボコに出来たり(完全にギャグですが。)と中々良いです。
過去シリーズの登場人物がゲスト出演するというファンサービスも。
しかし描写不足だったり、逆に謎が増えている人物がいたりと、もやもやする部分も存在します。

音楽は飯田舞さんが歌う主題歌は今作も非常に良いです。

セーブ時間は早い。ロード時間は普通程度。

難易度は低い。即死ポイントも一度わかってしまえば問題なく通過可能。
過去シリーズにあった難しいと感じる即死ポイントもありません。
空腹、のどの渇き、排泄欲求といった要素がありますが、放置しても移動速度が遅くなる事もゲームオーバーになる事もないので無意味。
体力も特定の場面以外ではゼロになる事はなく、ステージが進めば全回復するので、回復アイテムが無用な存在なっています。さすがにこれは…。
本作で難しいのは次にどこに行けばいいのかわかりにくい事です。次にどこに行くべきなのか会話でわからない事が多いので無駄に迷います。

難点はクリア後に引き継げるものがとにかく少なすぎる事。コンパスと災害マニュアルだけ。
過去シリーズで可能だった衣装引き継ぎが出来ないのが特に痛い。おかげで変な服装でプレイするバカゲープレイができません。
また、アップデートしないとプレイ中にエラーでゲームが止まってしまう事が多い様なので、アップデートは必須です。

とにかく後味の悪さだけしか残らないシナリオが最大の問題。
ただ、この後味の悪いシナリオがあるのが悪い訳ではなく、後味の悪い結末「だけ」しかないのが悪い。
良い結末もあればプレイヤーが選択できるため、ここまで酷い出来にはならなかったでしょう。
何だかんだでこのシリーズの雰囲気は好きなので、次回作が出るのなら期待したい。

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